平飼いたまごを使ったスイーツできるまで。平飼いたまごスイーツ×モンテール 平飼いたまごを使ったスイーツができるまで。平飼いたまごスイーツ×モンテール

今回は茨城県の「平飼いたまご」を使った2種類のスイーツです。
平飼いたまごの味わいの特徴や鶏を飼育する環境へのこだわりについて、
株式会社くらもちの倉持社長にお話をお聞きしました。

茨城県産「平飼いたまご」とは?

日本ではケージの中で鶏を飼育し、産んだ卵を採取するのが主流ですが、自由に動き回れるスペースなど鶏本来の過ごし方により近い環境で飼育する「平飼い」がいま注目を集めています。よく動き、餌もたくさん食べた健康な鶏が産んだ卵は、しっかりとした殻の堅さやまろやかな味わいも魅力です。

生産者さんプロフィール

株式会社くらもち

配合飼料と鶏卵の販売を行う事業者として、昭和36年に設立。茨城県を中心に事業を展開し、県内には卵の加工を行う自社工場も保有しています。二代目にあたる現社長の倉持一彦さんは、2006年から平飼い鶏舎を導入。鶏の健康を第一に考えた鶏舎や飼育方法で、よりおいしい卵作りに取り組んでいます。現在は自社農場の約48万羽のうち、約13万羽の鶏を平飼いで育てています。

https://www.kuramochisangyo.jp/

平飼いたまご ストーリー

ストレスフリーな環境から産まれた卵のまろやかな味わい

スイーツに欠かせない素材のひとつでもある卵。鶏に深い愛情を注ぎながら飼育している株式会社くらもちは、これまで約30年近くにわたってモンテールのスイーツづくりに力を貸してくださっている会社でもあります。

企業スローガンに「卵のために、鶏のために」を掲げ、鶏の健康を第一に考えながら、おいしく安全な卵づくりに取り組んでいます。また、乳酸菌入りの餌やマイナスイオン水など、お付き合いを始めた当初より、鶏のためにさまざまな工夫とこだわりを持って飼育をしています。

そんなくらもちが長い時間をかけて取り組んできたのが「平飼いたまご」。鶏舎の中で鶏たちがのびのびと動き回れる環境をつくり、運動量アップやストレス軽減によってよりおいしい卵をつくる試みを進めてこられました。

「平飼いの鶏は好奇心旺盛で人に慣れやすく、人間の手から直接餌を食べてくれることもあるんですよ」と語るのは、倉持社長。

こだわりの餌をたっぷりと食べ、しっかりと運動する平飼いの鶏たち。「平飼いの鶏たちが産む卵からは、黄身のまろやかさや奥深い味わいが感じられます。食べ比べてみるとよくわかりますよ!」

鶏本来の生活様式に近づける、多段式鶏舎での飼育

同社が平飼いを始めたのは2006年。きっかけは海外視察で平飼い農場を訪れたことだったといいます。

「日本では卵を生で食べることがあるため、衛生管理にはとてもシビアです。平飼いでは鶏のフンと卵が接触してしまうリスクがあるのですが、視察先の農場ではどの卵もとてもキレイな状態でした。これなら日本でも取り入れられるのではと考え、チャレンジすることにしました」

取り入れているのは、平らな床面で鶏が過ごす「バーン方式」と、止まり木や巣箱などを備えた複数の階層をもつ「エイビアリー方式」。

「平飼いと聞いてイメージされるのはバーン方式だと思います。エイビアリー方式は鶏本来の生活様式に考慮した構造になっていて、飛んだり走ったりと鶏の運動量がより多くなり、1日に2万歩ほど歩く子もいます。食欲も旺盛ですし、健康に過ごせていると感じますね」

鶏たちとその排泄物が接触しない構造にこだわったオリジナルの鶏舎を設計。加えて、鶏舎の水洗いをするなどの清掃と衛生管理も徹底して行っています。鶏の過ごしやすさを第一に考え愛情を注ぎながら、安心して食べられる卵づくりに取り組む倉持社長の強い想いが見えました。

スイーツを通して伝えたい、平飼いたまごのおいしさ

今回は、この平飼いたまごを使った「ぷりんケーキ」と「シフォンケーキ」の2種類のスイーツを作りました。スイーツづくりの軸ともいえる素材の卵を主役にするため、他の素材の主張は控えめに、卵のおいしさを引き立てています。卵から感じられるやさしい風味と、クリームやスポンジ生地とのバランスにこだわりました。

卵白でシフォンケーキのふんわり感を、卵黄でプリンのコクを。2種類のスイーツで必要な部分を分け、卵を余すところなく使っているのもポイントです。

「卵はどうしても全国に展開するのが難しい食べ物ですが、今回スイーツとしてくらもちの平飼いたまごを全国の方に食べてもらえるのはとてもうれしい。平飼いたまごのおいしさや、どのようにして産まれた卵なのかを知っていただく機会になればと思います」

近年、消費者の間でも「自分たちの食べるものがどのように作られているのか知りたい」という思いが強まっています。卵にもそういった視線が注がれ、平飼いへの関心や需要も増えています。「今後も、鶏たちにとってよりよい環境を考えながら平飼いに取り組み、周囲の養鶏場にも普及させていきたい」と倉持社長は語ってくださいました。

今回のスイーツをきっかけに、平飼いたまごをより多くの方に知っていただく機会になれば、私たちにとっても幸いです。

のびのびと過ごせる鶏舎で、愛情いっぱいに育てられた元気な鶏たちが産んだ平飼いたまご。
黄身のもつまろやかなコクとクセのない味わいをお楽しみください。

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販売期間:2025年1月~2月

平飼いたまごのスイーツ
おいしさのポイント

平飼いたまごスイーツ・平飼いたまご

平飼い鶏舎で育てられた鶏たちが産んだ「平飼いたまご」を100%使用。卵のコクたっぷりのプリンとスポンジ生地のマリアージュを楽しめるぷりんケーキ、ふんわり・しっとり食感でクリームとの相性が抜群のシフォンケーキの2種類のスイーツです。平飼いたまごのやさしい味わいをお楽しみいただけます。

  • Point 01

    平飼い鶏舎でのびのび育った鶏が産んだ卵を100%使用

    くらもちの平飼い鶏舎でたくさん運動し、おいしい餌を食べて育った鶏たちが産んだ卵。大切な素材をムダなく活かすため、それぞれコクを出す卵黄とふんわり感を出す卵白を使い分ける2種類のスイーツを選定しました。

  • Point 02

    卵のコクを楽しむシンプルなぷりんケーキ

    卵黄を加えてコクを出したプリンと、その味わいを引き立てるやさしい風味のスポンジケーキの二層構造。しっとりとしたスポンジが口当たりなめらかなプリンとマッチし、卵のおいしさを感じながらも一体感のある味わいに。

  • Point 03

    卵の風味広がる、クリーム入りのふんわりシフォンケーキ

    ふんわり・しっとりとした食感を大切にしたいシフォン生地には、平飼いたまごの卵白を使用。生クリームを多めに配合したコク深い味わいのミルククリームを合わせ、卵のやさしい味わいが広がるシフォン生地とバランスのとれたひと品に。

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